有線LANと無線LANの接続を自動的に切り替える。【wicd】
外出先で無線LANを使って、家では有線LANを使いたいといった機会が増えてきました。ラズパイもメンテナンスをするときは有線LAN、普段は無線LANといった使い方をしています。
今まではWifiをOFFにして切り替えていたのですが、どうも不便です。
Linuxではwicdというアプリがあり、使ってみたところ有線LANを接続すると自動的に有線側に切り替わるという思い通りの機能だったので気に入りました。便利なので使い方を紹介します。
もくじインストール
パッケージがあるのでインストールしてserviceを起動します。
sudo apt-get install wicd
sudo systemctl start wicd
GUIでの設定
有線LANを優先した状態で切り替えるだけであれば特に設定することはありません。
①設定画面の呼び出し
GUIの設定画面はwicd-clientで呼び出します。
wicd-client
②一覧画面
起動すると接続可能なネットワークの一覧が表示されます。
③設定画面
②の「設定」ボタンを押すと下記の設定画面が開きます。有線LANを優先にするかどうかはここで設定できます。
CUIでの設定
CUIでの設定は「wicd-curses」というパッケージをインストールする必要があります。
①パッケージのインストール
sudo apt-get install wicd-curses
②設定画面の起動
wicd-cursesというコマンドを実行します。
wicd-curses
その他便利な機能
関係のない無線LANに接続しないようにする。
気が付いたら知らない無線LANにつながっていたという経験はないでしょうか?私は数回ありますが、今考えるとかなり怖いことですね。
そのようなことがないように明示的に設定することが可能です。関係のない無線LANのアクセスポイントのところの「二度とこのネットワークには接続しない」にチェックを入れるだけです。
アクセスポイントごとに固定IP情報を設定する
アクセスポイントが表示されている状態で「プロパティ」ボタンを押すと細かいIP情報を設定できます。
アクセスポイントに接続した前後に起動するようにスクリプトを設定する
上の画像のダイアログで「スクリプト」ボタンを押すと下記の画面が表示されるので実行したいスクリプトをフルパスで設定しましょう。
★注意★ダイアログの日本語訳が間違っているようです。
正しくは上から
・接続前にスクリプトを実行する。
・接続後にスクリプトを実行する。
・切断前にスクリプトを実行する。
・切断前にスクリプトを実行する。
です。
おわりに
wicdを入れると有線LANと併用したいときに面倒なWifiのON/OFFが不要になりました。かなり便利なのでぜひ使ってみてください。