Ubuntu 18.04へアップグレード時に注意すること
リリースされたばかりのUbuntu18.04 (Bionic Beaver)ですが、手持ちのPC4台アップグレードしてみました。
サーバ用途の1台を除き特に問題はなくアップグレードできたのですが、注意点をいくつか記載しておきます。
アップグレードしてみた機種
すべて17.10からのアップグレードです。
キングジム ポータブック XMC10
カーネルは4.15なので動かない箇所は17.10の時と一緒です。FinalBeta(Beta2)をクリーンインストールしてから通常のアップグレードで正式版になりました。
ドスパラ DG-STK4
Ubuntu17.10の時はmicroSDを認識しなかったのですが(カーネル4.13が対応していませんでした。)、18.04はちゃんと動きます。
lenovo Ideapad s9e
Lubuntuを18.04にアップグレードしました。このPCは32bit版です。
Lenovo X61
このマシンの環境は仮想環境です。VMWare ESXi 6.0.0上に仮想マシンでUbuntuServer17.10を入れていた状態からコマンドラインでUpgradeしました。
アップグレード時に注意すること
カスタムカーネルを入れている機種
カーネルのバージョンが4.15に変わります。起動時に優先順位が変わる可能性があるのでもし動かなくなったらGRUBで確認してから起動しましょう。
コンフィグファイルの上書きに注意
自分で変更したコンフィグファイルが存在するとアップグレード中に問い合わせが来ます。違いを確認してそのままにするか、新しいバージョンで上書きするか選びましょう。
私の場合は、/etc/ssh/sshd_configや/etc/resolv.confを聞かれました。自分で設定を変えていたので現バージョンを保持しました。
アップグレード後にSSHが接続できなくなったり、IPアドレスが変わってしまったなどのトラブルが起きた場合は設定ファイルを確認してみましょう。
サポートされなくなったパッケージの削除
アップグレードの最後の方でリポジトリに存在しなくなったパッケージを削除するかどうか聞かれます。むやみに削除してしまうとアプリケーションが動作しなくなる可能性もあるので注意しましょう。
私の場合、NextCloudがPHP7.1から7.2に変わった影響で動かなくなりハマりました。
→ PHP7.1に関するパッケージをインストールしたら復活しました。